分散システム学研究室

調査に役立つリンク(2023年版)

pdfファイルの取得

研究を進めていく上で関連研究の調査は不可欠です. あるトピックに関する論文をざっくり調べたいときは, Google Scholarで検索するのがおそらく最も効率的です. pdfを無料で取得できる論文についてはリンクが表示されますし, 被引用数からその論文の注目度(定番論文か否か)もわかります. 学会や出版社のデータベースに直接アクセスする方法もあります. 基本的に課金されますが,最近はオープンアクセスの論文も増えています (ルールは個別に決まっており,サイトライセンスなどもあったりするので,大学の端末から ダメもとでアクセスしてみるのがまずは正しい戦略だと思う. 興味のある論文をきっかけにしてその学会の学生会員になるのもおススメです).

取得したpdfファイルの管理

取得した論文の管理も重要です.私はMendeleyというアプリを使って取得した論文の管理をしています (自身の業績データベース代わりとしても使っています). 広島大学はMendeleyのサイトライセンスを持っているので,広大アカウントでMendeleyアカウントを作れば, 情報がクラウド上に保存され(容量は一生かかっても使い切れないほどあったと思う), 異なる端末で同じ情報を参照・更新できるようになります. 論文リストの公開・共有などもできるようですが,その機能は使ったことがありません. pdfの閲覧についても,Apple BooksやAmazon Kindleなどのクラウド連携型アプリを使えば, 大学や自宅にいる間はPC端末で読み,バスで移動している間はiPhoneで続きを読むなどの切り替えが自由にできるので スキマ時間の有効利用が可能です.

サイト名一覧(その1)
Google Scholar 初めての分野に取り組むときは,まずここにアクセスすると良い.
電子情報通信学会の検索のページ 通常のキーワード検索だけでなくハンドブック的なものも併設されている. 少し前まではI-Scoverという面白い検索システムがあったのだけれど,残念ながら廃止されてしまった.
情報処理学会の電子図書館 発行後2年が経過すると自動的にオープンアクセスになる.ただし,旬な話題の解説記事は会員にならないと読めないので,最先端の情報に興味がある人はぜひ会員になりましょう.
IEEE Xolore IEEEというアメリカの学会が提供している論文検索システム.
ScienceDirect Elsevierという出版社が提供している検索サイト.Review Paperという サーベイ論文のカテゴリが指定できるので,個人的に重宝している.
Mendeley 引用管理ソフトの定番.pdfに埋め込まれたメタデータから書誌情報を自動抽出する機能も備えているので, いちいち情報を入力する手間が省ける(こともある)

論文の読み書きに役立つリンク(2020年版)

英語論文を読む

教育機関でもある大学の教員としては 「技術論文の英語は明瞭に書かれており高校生程度の英語力があれば十分読めるはずなので,英語力向上のため 辞書を片手に一文ずつ理解していく訓練を積み重ねましょう」というべきなのでしょうが,最近少し考えが変わりました. 論文を読む本来の目的は,関連研究を正しく理解し,それに基づいて自分の研究の価値を高め発展させることだと思います. 英文を正しく理解する力はそのための重要な鍵ですが, 速読能力は,じっくり読むべき重要な箇所にたどり着くまでの時間に影響する単なるパラメータです. 例えば背景や研究目的などの説明は,その論文に自力でたどり着いた読者にとっては自明であることが多く,可能ならスキップしたいものです (でもスキップするためには内容を読まなくてはならないというジレンマが付き纏う...). この点を解消するために,私はGoogle翻訳などの翻訳サイトを積極的に利用しています. 例えば英文のabstractをそのままGoogle翻訳にかけるとちょっと奇妙な日本語の文章が得られますが, それがいま自分が読むべき論文であるかどうかはその日本語文から10秒以内に判断できます (Google翻訳は昔は全然使いものにならなかった気がするけれども,いまは違う).もう少し論文の内容を詳しく知りたければ introductionも翻訳し,その結果自分が知りたいことが書かれているsectionがわかれば(ここまでで1分), そのsectionの英文をじっくり読んでいけば良いわけです (良い論文は文章表現を含めてうまく構造化されているものなので,この方法でうまくいかないときは 質の低い論文である可能性が高い).私が学生の頃は1本の英文論文全体を何時間もかけて読み,最後まで読んでから内容の薄さにガッカリすることも多かったのですが, これからはそのような苦行は避けるべきです (日本語の速読力や英文読解力はこれからももちろん必須です,念のため).

論文を書く

論文執筆には文書整形ソフトであるlatexを使います.私が日常的に使っているmacOSでは, MacTexというディストリビューションを使うのが一般的です(Windowsはよく知らない.今度調べておきます). TeX Live Utilityという付属のユーティリティを使えばライブラリの自動更新がなされますし, TeXShopなどのエディタを使えば執筆の作業効率も上がります(エディタに関しては慣れの問題が大きいので, いろいろ試して自分に合ったものを見つけた上で,それをカスタマイズして使いこなすのが良いと思う). Officeソフトなどのようにインストールして終わりではなく, 自分の環境に合わせて適宜設定をする必要がありますが, 情報系の学生であればこのくらいの作業はネットで情報を収集しながらでも進めていって欲しいと思います. また私は.ミススペル対策などにGrammarly(グラマリー)というフリーの英文校正ツールを使っています (英文メールのチェックもしてくれるのでとても便利). 他に使えそうなツールやアプリがあれば,是非教えてください.

サイト名一覧(その2)
Google翻訳 iOSやAndroid向けのスマホアプリもあって,テキスト入力の翻訳だけでなく, カメラで撮影した英文を日本語に翻訳したり,音声翻訳をしたりすることもできる.
MacTex macOS上でlatexを実行するならこれ.TexWiki などの日本語ドキュメントも多い.
Grammarly 無料の英文校正ツール.とても評判が良い.

情報収集用のリンク(2020年版)

我々の分野では,論文にはなっていない最新の技術動向にも目を配る必要があります. また現場で活躍するプログラマのコミュニティには, 問題解決の手段や研究のきっかけになる重要な情報が流れていることがとても多いです. 個人的によく訪問するサイトを挙げておきます. 見落としや追加すべき情報があれば教えてください.

サイト名一覧(その3)
Qiita プログラマを対象としたソーシャルメディア(ナレッジコミュニティ).記事検索機能が便利.キータと発音する.
ITmedia 新製品の情報はここで.
Gizmodo 様々なガジェットの情報はここで.
Gigazine ブログ形式のニュースサイト.マニアックな話題も多いが,参考になる点も多い.
Apple Developer アップルのiOS,macOSなどの開発者向けのサポートサービス(アプリ開発時に参照する一次資料はここにある.メジャーなものは日本語化されている)
GitHub バージョン管理機能を備えたプロジェクト共有システム.開発中・開発済みの有名なシステムのソースコードを自由に取得できる.

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